先日、東京上野の国立西洋美術館で開催していたル・コルビュジエ展に行ってきました。開催終了間近だったので慌てて・・・
でもそもそも展覧会開催を知った当初は、見に行くつもりはなかったんです。
なぜなら、私の知ってるコルビュジエ作品は建築物も家具も、わりと機械的で冷たい印象だったから。
私の好みは木のぬくもりが感じられる日本建築や北欧建築なので、建築やインテリアを学んでいたころからモダンインテリア代表のようなコルビュジエさんには正直あまり興味がありませんでした。
が、せっかく足を伸ばせば行ける場所で開催されるんだからやっぱり行っとこ!と気持ちが動いたのです。
で、結論としては行って良かった!
今までル・コルビュジエ=建築家、家具デザイナーとして認識していたのですが、驚くほどの絵画作品を残していました。
知らなかった!
かの有名なパブロ・ピカソの影響も受けたとのこと。
それらの作品は建築物や家具とは違った魅力があり、思わずポストカードやポスターになっている絵を買ってきて、飾ってみたくなりました。
でも私は元々美術鑑賞が苦手なもので、やっぱり身近に感じられる建物や家具の方を見ていたい(笑)
今回の展示会場である国立西洋美術館は世界遺産にもなっていますが、コルビュジエによって設計された建物なので、展示された絵画だけでなく、美術館の建物も見て楽しんできました。
実は、実際に入ってみたのは初めてで・・・。
美術館では建築ツアーが定期的に開催されているとのことなので、近いうちに参加してみようと思っています。
館内外は主にコンクリート打ち放しになっています。一般的にコンクリート打ち放しの内装は冷たいイメージが強いですが、本館の核となっている19世紀ホールは天窓から入ってくる光がうまい具合に反射していて、温かみが感じられました。
そうかぁ、陽の光を利用できると冷たいコンクリートの壁も優しい表情になるのね。
改めて「光」の使い方や取り入れ方の重要性を感じました。
とは言っても、建設前なら専門家に依頼して工夫することはできますが、建てちゃった後に天窓から光を取り込むことはなかなか難しい。
そこで活躍するのが「照明」
以前の記事でもお伝えしていますが、一見単なる壁も間接照明でぬくもりを与えたり、陰影を利用してドラマチックに見せたり・・・。
前回の記事で、北欧の照明事情についてご紹介しました。 何の心構えもないままの初海外旅行から年月を経て、私も家の照明でステキな雰囲気を味わいたい!と思うような大人になったわけですが、 いざ自宅の天井に付いているシーリングライトのランプを電球色にしてみると、やっぱり暗め。家族には「暗すぎる」「こんな...
照明には、あかるさをプラスするだけでなく、空間の雰囲気を変える効果があるんです。
寒々しい空間でちょっと温かみが欲しいなぁと感じたら、間接照明を取り入れてみてはいかがでしょう?
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