なくしたい『水切りかご』が、なくなったら困るモノに

家で暮らしていると、踏み入らない日はないキッチン。毎日使う調理スペースは、スムーズに動ける広さを確保したいですよね。

片づけブームが起きた12年前頃からは、キッチンワークトップ(天板)には何も置きたくないという人も増えてます。確かに、何もないと調理も掃除もしやすいので私も憧れているんです。

食洗機がないと水切りかごはなくせない?

キッチンワークトップで大きな存在は、洗い終わった食器を一時的に入れておく『水切りかご』
これをどうにかなくせないか考えてきましたが、今のところ無理のようです。

我が家のキッチンには食洗機がありません。そのため、食器は手で洗います。

同じように食洗機はないけれど、水切りかごを使っていない方もいらっしゃいます。
洗い終えた食器を吸水性が高い大きめの布巾などに一旦伏せて、そのまま拭き上げて食器棚にしまい、普段は何もない状態にしているようです。

真似してみようと思いましたが、私のポリシーは『食器は自然乾燥』。濡れた食器を拭くのは面倒なので、どうしても省きたい作業です。
となると、いくら吸水性が高い布巾に伏せておいたとしても乾きにくいし、結局なくしたい水切りかごが大きめの布巾に変わるだけ。

それならいっそのこと『水切りかごアリ』と割り切って、いかに調理しやすく掃除もしやすいワークトップを確保するか考えることにしました。

小さな水切りかごでやりくりする工夫

調理スペースをなるべく広く確保するには、小さめの水切りかごにする必要がありますが、食器があふれてしまうのも困ります。食器をあふれさせることなく、かつ小さめの水切りかごにするためには、一度に洗う食器の数を少なくするのがポイント

我が家では、食後に洗っておかないと次の食事に使うための食器がないので、なるべく毎食後洗うようにしています。そのため、洗う食器の数は[1回の食事に使う数×家族人数]と最小限に。

お客様の中には、マグカップだけで家族人数分の3倍以上お持ちの方がいらっしゃいます。その他のコップ類はまた別にもあって・・・。
私の場合、たくさんあったら次々に棚から食器を出して使い「あとでまとめてあ~らお。」と思って、シンクが食器の山になること間違いなし。ただでさえ面倒な食器洗いがより一層イヤになるし、洗い上げる食器も山積みになるので、水切りかごもそれなりの大きな物が必要になります。

考え方は人それぞれですが、いくらたくさんあったとしても洗う総数は変わりません。なので、我が家は家族人数分、なるべく同じような食器は多種類持たないようにして、こまめに洗うようにしているんです。
とはいっても結構食器は好きなので、それなりにあるんですけどね。

そして[1回の食事に使う数×家族人数]が入るサイズで可能な限り小さい水切りかごを探し、ラバーゼ ステンレス水切りかご(小)にしました。(2022年現在、私が買った物とは違い、ワイヤーの向きが変更されたようです。)

サイズの他に、ステンレスで接合部分に汚れが溜まりにくく、シンプルでスタイリッシュなデザインが購入の決め手。

水切りかごを自分仕様に

ラバーゼのこの商品は、水切りトレーとカトラリーポケットがセットになった物もあります。

水受けや水切りトレーは、あったらあったで汚れるし、手入れするのも面倒。そこで、水切りかごの下にキッチンワイプを敷いて、滴る水滴をキャッチすることにしました。

キッチンワイプは吸水性が高く、洗う時はチャチャッとすすいで絞ればいいだけ。時々A2Careをシュシュッとスプレーして除菌対策。汚れたら買い変え、気分によって柄を楽しんでいます。

セットのカトラリーポケットは、横に寝かせるタイプ。なんだが水切れが悪そうで欲しいと思えず・・・、カトラリーは立てたいんです。
そこで選んだのは無印のステンレス箸立て(大・小)。

おまけに、KEYUCAのまな板掛けも引っ掛けています。

平たい物であれば大きくても立て掛けられるので、まな板の他に鍋蓋や大皿の水切り用にとっても便利!

水切りかご本体に合わせて、付属品も同じメーカーで揃える必要はありません。いろいろ組み合わせて工夫すると、自分仕様に作ることができますよ。

実は、水切りかご本体を購入したのは10年も前のこと。そこから箸立て、まな板掛けを少しずつ買い足して今の状態に。なくしたいけどなくせなかった水切りかごは、今となっては『なくなったら困るモノ』になっています。

古後 静

古後 静

北欧ライフスタイル好きの収納空間プランナーです。住宅建築業界を経て、2011年より整理収納サービス提供。【整理収納】×【住宅設計】両視点から考える収納設計のTipsをご紹介します。丁寧な暮らしに憧れるのに「面倒くさい」が口癖の元リケジョ。ラクするための家事効率アップの仕組み作りが得意な反面、『日々の暮らし』を楽しむことにも挑戦中。

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